ビットコイン(BTC)の価格上昇が止まりません。1BTCが最高値を更新し、1000万の壁を越え、1400万円以上を記録しています。こうした暗号通貨の基軸通貨ともいわれるビットコインの上昇に引っ張られる形で、2017年、2021年頃に注目を集めた暗号通貨の価格も上がっています。(冒頭チャートはChiaのチャート)
Chia(XCH)は、2024年11月30日時点で32.14米ドルを記録し、前日比で約6.77ドル上昇しています。
Chiaは、Proof of Space and Timeという独自のコンセンサスアルゴリズムを採用し、エネルギー効率の高いブロックチェーンプラットフォームとして注目されています。しかし、現時点でChiaを実際のビジネスで活用している具体的な事例は多く報告されていません。一般的に、ブロックチェーン技術は金融、物流、医療など多岐にわたる分野での応用が進んでいます。例えば、IBMは食品の安全性確保のためにブロックチェーンを活用しています。
ですがこの「アルトコインの春」は実需を伴わない場合しぼんでいくことになるでしょう。すでに他に有望な暗号通貨が多数存在するのと、価格下落を体験した保持者が手放すからです。
Chiaの技術的特性から、将来的にはデータストレージやサプライチェーン管理などの分野での活用が期待されていましたが、2024年時点での具体的なビジネス導入事例は限られており、爆発的な拡大は実現していません。今後大きなブレイクスルーが起こる可能性はありますが、楽観視できない状況だと言えるでしょう。