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    金融詐欺被害者による異例のデモ。東京都心がどよめく事態に

    2023年10月14日土曜日の昼下がり、日比谷公園に多くの人々が集まっていました。

    集合した方々はお手製で用意した街宣車を先頭に、のぼりやうちわを携えた一般の人たちが街を練り歩くという本格的なデモ行進のために集まったのでした。

    今回、日比谷公園に集まった人たちですが、スルガ銀行不正融資事件の被害者の方、アルヒフラット35不正融資事件の被害者の方、他さまざまな金融詐欺事件の被害者たちに加えて一般の参加者の方々、その数はおよそ200人。ざっと集団を見た感じ、ピンクや黄色、黒のTシャツを着ている方々が半数(投資詐欺の実際の被害者)、残りの半数は一般の方とのことで、金融詐欺や投資詐欺に関する関心の高さがよく分かります。

    消費者を詐欺行為で騙し利益を上げるような詐欺事件の被害者たちが自身の被害と再発防止の重要性を訴えながら、日比谷公園から銀座を抜けて東京駅を通り日本橋まで1時間ほどかけて練り歩いていきます。

    買い物客でにぎわう銀座、有楽町の車道を練り歩くデモ行進。警察の先導を受けて軽トラを改装した街宣車の後ろには200人以上のデモ参加者が続きます。デモに参加している人達は、一般の方に加えて通行している買い物客となんら変わらない、普通の人のように見受けられましたが、みな数千万円から数億円以上の不動産詐欺被害に苦しんでいる人たちです。そう思うと、想像を絶する光景に見えてきます。

    街宣車では、スルガ銀行シェアハウス不正融資事件でスルガ銀行と闘った冨谷皐介氏などがマイクを握り、厳しい表情で自身の被害と金融庁による不正な融資事件の再発防止を訴えかけていました。冨谷氏の「私も騙されました。詐欺事件はまだ完全には終わっていません」そう訴えかける言葉が印象的でした。

    「スルガ銀行の不正融資事件では銀行が融資資料を改ざんして消費者を騙して自分たちの営業成績を伸ばすために巨額の融資を実行しました。アルヒフラット35不正融資事件でも言葉巧みに消費者が騙されています。こうした詐欺事件はまだ解決していませんし、毎年のように新しい投資詐欺被害が生まれています。私達のように騙される人を一人でも減らしたい。金融庁がしっかり監督してほしい。騙された犠牲者を助けてほしい。そうした声を届けたくてデモを企画しました。」(主催者)

    投資と詐欺編集部の取材班の他にもテレビ局や報道関係者もデモを取材していた他、道行く人が物珍しそうにデモ行進に注目し、写真や動画を撮影していました。「投資詐欺なんだって」など通りかかったカップルが行進で叫ばれている言葉を繰り返しながらチラシに目をやる姿も見受けられました。

    スルガ銀行に関しては投資と詐欺編集部でも繰り返し取り上げてきました。罵声や灰皿が飛ぶような営業指導の元、一生懸命頑張る行員が、消費者を一生懸命だましていた事件だからです。組織の命令や力学の結果、真面目に詐欺行為を働く構図が平成、令和の時代でもまだ存在します。銀行のようなきちんとした企業と世間的に目される企業ですら、こうした風土を抱え込んでいるのが現状です。

    法治国家である以上、犯罪被害を自力救済することはできません。計画的な犯罪や組織的な詐欺事件は取り締まられるべきです。一連の投資詐欺事件に対する解決に向けたリーダーシップをとるべき立場にある金融庁の活動に期待が寄せられています。

    今まで数々の投資詐欺を扱ってきましたが、正直今の金融行政では「騙したもの勝ち」と言っても過言ではありません。騙す方はどんどん高度化されており、手を変え品を変え、言葉巧みにその気にさせて、気づいた時には大金をむしり取られているのです。しかも銀行に借金までさせられて。
    騙されたと時づいた時には、業者はいなくなっていたり、証拠が残っていなかったり、被害の回復は一筋縄ではいきません。そして騙された方が悪いと言われてしまうのですから、投資詐欺が減ることはないでしょう。

    このデモ行進を金融庁はどう受け止めたのか、これからの金融行政に期待はできるのでしょうか?法改正も含めて、金融庁は投資詐欺撲滅に向けてそろそろ重い腰を持ち上げて動き出す時ではないでしょうか?

    投資と詐欺編集部
    投資と詐欺編集部
    「投資と詐欺」編集部です。かつては一部の富裕層や専門家だけが行う特別な活動だった投資ですが、今では一般の消費者にも未来の自分の生活を守るためにチャレンジしなくてはいけない必須科目になりました。「投資は自己責任」とよく言われるのですが、人を騙す詐欺事件は後を絶ちません。消費者が身を守りながら将来の生活に備えるための情報発信を行なっていきます。

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