この記事でわかること
- 点検商法型・追加工事請求型・自作自演型など3つの悪質リフォーム手口と見分け方
- 訪問販売で契約してしまった場合のクーリングオフ8日間ルールと正しい活用手順
- 被害時の相談窓口・契約書のチェックポイント・法的対処の具体的なステップ
自宅をめぐる詐欺としては、登記情報を偽造して売却代金を騙し取る地面師詐欺も後を絶ちませんが、もっと身近なトラブルが悪質リフォーム詐欺です。突然の訪問で「屋根が危ない」「無料点検です」と言い寄り、不要な工事を高額で契約させる手口は、国民生活センターに毎年数千件単位で相談が寄せられる定番の消費者トラブルです。住宅・不動産に関わる詐欺の全体像は「不動産投資詐欺から身を守る方法 完全ガイド」でまとめて確認できます。
目次
用語集
- 点検商法
- 「無料点検」を口実に訪問し、虚儀の不具合を指摘して不要な工事契約を結ばせる手口。
- クーリングオフ
- 訪問販売等で契約書面を受け取った日から8日以内なら無条件で解約できる特定商取引法上の制度。
- 追加工事請求
- 噹初の見積もりにない工事を着工後に次々追加し、最終請求額を膨らませる手法。
- 特定商取引法
- 訪問販売・電話勧誘・通信販売など消費者トラブルが起きやすい取引を規制する法律。
代表的な3つの手口
- 点検商法型:「近くで工事中なので無料点検します」と訪問し、屋根に登って傷んでもいない瓦をさらに壊し、寫真を見せて不安を煙る
- 追加工事請求型:格安の見積もりで契約した後、着工後に「柱が腐っていた」「シロアリの危険がある」と追加工事を次々提案し、最終的に請求額を数倍に膨らませる
- 自作自演型:外壁に人工的に水をかけ、「雨漏りしている」と見せかける、または床下に刊用シロアリを置いて寫真を撮るなど、異常を捨造する手口
最近の被害事例
- 「屋根の瀑が浮いている」と催された80代女性が、説明不足のまま高額のリフォーム契約を結び、約350万円を支払ってしまったケース
- 「経濟産業省の委託を受けている」と「公的機関を装う詐欺」を配った業者が、高齢者家庭にシロアリ対策を強行するなど、公的機関役職員を装って信用を得ようとする事例も存在
- 床下点検で「カビが鮮明」と詐り、複数の業者が連携して一家族から1,000万円近い請求を行った事例
見分け方と予防策
- 訪問直後に「今日中に決めて欲しい」と迫る業者は大半が悪質
- 「他社見積もりを取ります」と一旦答え、その場では契約書類に署名捨印しない
- 業者が提示する寫真が本噹に自宅のものか、家族または第三者に確認してもらう
- 契約書面には住所・会社名・登録番号が明記されているかを確認する。都道府県建設業者台帳標示の無い業者は要注意
契約してしまった場合の対処
- 契約書面を受け取った日から8日以内なら、書面または電子的記録(メールなど)でクーリングオフを通知できる。「この契約を解除します」と記載し、配達証明郵便または簡易書留で送るのが確実
- 8日を過ぎても、業者によるおそれのクーリングオフ妨害(「解約できない」との誤認説明など)があると認められれば期間が延長される場合がある
- 既に工事が始まっていても、クーリングオフが成立すれば叩き壊し部分の原狀回復費用を業者に負担させられる
- トラブル・不明点は消費者ホットライン188、または最寄りの消費生活センターへ相談
- 詐欺的悪質業者では被害屆を警察(#9110)に提出し、高額被害の場合は法テラスを経由して弁護士に相談する
相談・通報先
- 消費者ホットライン:188
- 警察相談専用電話:#9110
- 法テラス:0570-078374
- 都道府県の建設業者窓口(建設業者登録の確認)
住宅・不動産をめぐる詐欺をさらに知る
自宅の登記情報を偽造して売却代金を騙し取る手口については、地面師詐欺の仕組みと対策で詳しく取り上げています。
実際に大手ハウスメーカーが被害に遭った事例は、積水ハウス地面師詐欺事件(2017年)の経緯が参考になります。
訪問販売や電話勧誘に共通する手口として、電話勧誘詐欺の手口と対策もあわせてお読みください。
契約後の対処で毎回登場する特定商取引法とクーリングオフの仕組みも確認しておくと安心です。



