「物件速報」は、不動産業者が物件情報を迅速にまとめた書類を指し、「My 物件」とは自社や自分が管理する物件の情報を意味します。この言葉が縮められて「マイソク」となり、現在では不動産業界で物件概要書のことを指す専門用語として使われています。
マイソクは、物件の詳細情報や写真をまとめた販促ツールであり、入居者に物件の魅力を伝える重要な書類です。不動産屋さんに入居付を依頼すれば用意してくれるマイソクですが、大家さんが自分で物件の入居者を募集する際は、自分で用意する必要があります。このマイソク(物件概要書)を自分で作成する方法について、ご紹介していきましょう。
目次
1. 必要な情報を集める
マイソクには、物件に関する詳細な情報が必要です。以下の項目をしっかりとまとめましょう。
- 物件名:マンション名やアパート名
- 所在地:住所
- 間取り図:部屋のレイアウトを示す図
- 物件写真:外観、内観、共用部分の写真
- 賃料と共益費:賃料、共益費、礼金、敷金、仲介手数料など
- アクセス:最寄り駅やバス停からの距離、周辺施設の情報
- 設備情報:エアコン、駐車場、インターネット環境など
- 築年数:物件が建築された年
- 物件の特徴:ペット可、リフォーム済み、南向きなどの特徴
2. マイソクのデザインを決める
マイソクは、見やすく魅力的にデザインすることが重要です。以下のツールを利用して、自分で簡単にデザインできます。
無料のデザインツール
- Canva:テンプレートが豊富で、ドラッグ&ドロップで簡単にデザインができます。間取り図や写真を挿入するのも簡単です。
- Googleスライド:手軽に図形やテキストを配置でき、PDFでのエクスポートも可能です。
- Microsoft PowerPoint:スライドデザインツールを利用して、簡単にレイアウトを作成できます。
- Adobe Express(旧Adobe Spark):ビジュアル重視のデザインが可能な無料ツールで、物件の魅力を引き出すデザインができます。
3. 間取り図の作成
間取り図は物件の魅力を伝える重要な要素です。以下のツールを使って、自分で間取り図を作成することができます。
- 間取り作成ソフト(Home Design 3Dなど):初心者でも使いやすい間取り図作成ソフト。無料版でも基本的な機能が使えます。
- 間取りメーカー:ブラウザ上で使える無料ツールで、簡単に間取り図を作成可能です。
4. 写真撮影
物件の写真はマイソクの中でも最も目を引く部分です。撮影時には以下のポイントに注意しましょう。
- 明るい時間帯に撮影:自然光を取り入れ、部屋を明るく広く見せます。
- 複数の角度から撮影:リビング、キッチン、バスルーム、外観などの各部屋を複数の角度から撮影しましょう。
- 整理整頓:物件内を整理整頓し、生活感を出さずに清潔感をアピールします。
5. 情報のレイアウト
情報が詰まったマイソクも、見やすくレイアウトすることが大切です。以下のポイントに注意して配置しましょう。
- 物件名と所在地:目立つ位置に大きく配置
- 写真と間取り図:大きなスペースを確保して配置
- 賃料やアクセス情報:すぐに目に入る位置に配置し、簡潔にまとめる
- 特徴や設備:アイコンや箇条書きを使って分かりやすく表示
6. PDF化して配布
完成したマイソクは、PDFとして保存し、入居希望者にメールで送ったり、物件情報サイトに掲載したりできます。デザインツールには、作成したファイルをPDF形式でエクスポートできる機能があるので、利用しましょう。
まとめ
マイソクは物件の魅力を伝えるための重要なツールです。自分で作成することで、物件の特徴をより具体的に反映させ、コストも削減できます。無料のデザインツールを活用し、見やすく魅力的なマイソクを作成して、入居者を効率的に集めましょう。