ビットコインが取引所から大量に引き出されているという情報がSNSで話題になることがあります。なにか変化が起きているなということはわかるのですが、じゃあ値動きにどういう影響がでるのか、ちょっとわかりにくいですよね。この記事ではビットコインが取引所から引き出されるとはどういうことか、値動きにはどういう影響がでるかを解説していきます。
大量に取引所から引き出されるってどういうこと?
ビットコインを取引所に置いているという状態は「いつでも取引できる」という状態です。つまり売ったりかったりしやすいんですね。逆にビットコインを大量に引き出すということは、売ったり買ったりがしにくくなります。つまり「ビットコインを安全な場所に保管している」と捉えることができます。もう一つの可能性としては、ビットコインを貸しコインとして貸し出して利益を得る運用を行っている場合です。このどちらの場合も、長期保有HODLする意志の表れなので、大きく売られる可能性は少ないと理解できます。
もう少し詳しく見ていきましょう。
1. ビットコインを引き出してコールドウォレットに自己保管
- 暗号通貨の取引所はハッキングのリスクに常に晒されています。FTXが破綻したりDMMの暗号通貨取引所がハッキングを受けて、預かり資産を全損するなど、取引所に預けていてもすべてを失うリスクが実際に存在するわけです。に対する不信感が高まっている可能性があり、ユーザーが自己管理のウォレットにビットコインを移しているとも考えられます。
- プライバシー concerns: 取引所にビットコインを預けていると、個人情報や取引履歴が第三者に知られる可能性があります。プライバシー concerns から、自己管理のウォレットに移しているユーザーもいるかもしれません。
2. 機関投資家が個人投資家から買い集めてコールドウォレットに保管
- 機関投資家は、多額のビットコインを購入する際に、セキュリティに配慮して取引所に預けずに、コールドウォレットなどの安全な方法で保管することが一般的です。機関投資家の参入増加により、取引所からビットコインが引き出されている可能性があります。
3. DeFi を利用して運用
- 分散型金融(DeFi)は、ブロックチェーン技術を利用した金融サービスです。DeFi で運用するために、取引所からビットコインを引き出しているユーザーもいるかもしれません。ビットコインを運用すると4%から10%程度の利回りが期待できるようです。
このように取引所からビットコインが流出するということは、ビットコインを機関投資家のような大口投資家が買い集め、長期保管や運用を行ってる可能性があるということです。つまりビットコインの流出が必ずしも価格下落に直結するわけではないといえます。
むしろ、長期的な視点で見ると、以下のような解釈もできます。
- ビットコインへの信頼の高まり: 自己保管や DeFi の利用増加は、ビットコインのユースケースの拡大を示唆しており、将来的には価格上昇につながる可能性があります。
- 供給量の減少: 取引所からビットコインが引き出されるということは、市場に出回るビットコインの量が減ることを意味します。需要と供給のバランスから考えると、これは価格上昇要因となります。
ビットコインが取引所から流出すると値上がりの可能性が高まると言えそうです。