2025年3月11日現在、暗号通貨が大幅安になっている理由は、複数の要因が絡み合っていると考えられます。以下に、主な原因として挙げられる点を整理します。これらはウェブ上の情報やXの投稿から得られた状況を基にしていますが、市場動向は流動的であり、断定的な結論ではなく状況の推測として捉えてください。
- 市場全体のリスク回避傾向:
最近の暗号通貨市場の下落は、グローバルな金融市場におけるリスク回避の動きと連動している可能性があります。例えば、米国の経済政策や関税政策に関する不確実性が、投資家の不安を増幅させていると見られます。Xの投稿では、暗号通貨が「リスク選好のナンバーワン指標」と表現されており、株価下落や経済悪化懸念が暗号通貨市場にも波及していることが示唆されています。 - トランプ政権の政策への期待と失望:
トランプ米大統領が暗号資産の戦略備蓄を進める方針を打ち出し、一時は市場が上昇しました（3月2日～3日頃）。しかし、その後の具体的な政策実行への懐疑的な見方や、関税政策（例えばEUへの25%関税提案やメキシコ・カナダへの関税強化）の影響が市場にネガティブに働いているようです。Xでは「トランプ関税ショック」が暴落の一因として指摘されており、貿易摩擦の激化やインフレ懸念が投資家の売りを誘発した可能性があります。 - 大規模ハッキング事件の影響:
2025年2月21日に海外の大手取引所Bybitで発生したハッキング事件（約14億ドル相当のETHが流出）は、暗号通貨市場全体の信頼を揺るがしました。この事件は「史上最大級のハッキング」と呼ばれ、ビットコインを含む主要通貨の下落を加速させた要因の一つと考えられます。市場の全面安が続いたことで、投資家の不安がさらに増幅されたようです。 - 利益確定売りと市場調整:
2024年12月にビットコインが1,600万円台の高値を記録するなど急騰した後、利益確定のための売りが進んだ可能性があります。ウェブ情報によると、2025年1月下旬に10万ドルを割り込む下落が見られ、その後も下降トレンドが続いていることが報告されています。Xの投稿でも、12月18日以降に時価総額が1兆ドル以上減少したとあり、急激な上昇後の調整局面が重なったと考えられます。 - 米国の規制や経済環境の変化:
米国でビットコインを準備資産とする法案が廃案になった（2月25日頃）ことや、連邦準備制度（FRB）の金融政策に関する発表が市場に影響を与えた可能性があります。Xでは「FRB発表後の上昇が帳消し」との声もあり、金利政策や経済指標への反応が暗号通貨の下落を後押ししたかもしれません。
現在の状況
Xの投稿によると、暗号通貨市場は12月17日のピークから3か月で約35%下落し、時価総額が1兆3000億ドル減少したとされています。また、ビットコインだけでなくアルトコインも大幅に下落しており、例えば「トランプコイン」が高値から85%下落するなど、市場全体が弱気相場に突入しているとの見方が広がっています。
結論
暗号通貨の大幅安は、ハッキング事件や政策への失望、経済的不確実性、リスク回避の動きが複合的に作用した結果と考えられます。ただし、市場は日々変動しており、今後のトランプ政権の具体的な動きや経済指標次第では反発の可能性もあります。投資を検討する場合は、これらの要因を注視しつつ慎重な判断が求められます。
