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TKO木本氏の投資トラブルについてーFX、不動産投資、暗号資産

TKO木本氏の投資トラブルについて

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最近世間をにぎわせている投資トラブルがあります。松竹芸能に所属するお笑い芸人のTKO木本武宏氏(以下、木本氏)が、被害総額が5億円とも7億円ともいわれる投資トラブルを巻きおこしてしまいました。芸人仲間から資金を集めビジネスパートナーに運用を任せていましたが、5月の相場環境の激変で巨額の含み損が発生。配当も元本の返金もできない大きな金銭トラブルに発展。2022年7月23日付で所属事務所であった松竹芸能を契約解除となり退社に追い込まれました。投資対象はFXや不動産、そして暗号通貨だったといいます。

出資先について

2人の投資家とは? 投資家と木本氏の関係は?

木本氏はA氏とB氏という2人の投資家と付き合いがあり、周囲の芸人仲間にも声をかけて2人に数億円という(5億とも7億ともいわれる)大金をつぎ込んだと言われています。A氏はFXトレードを主業とする投資家、B氏は不動産投資を行う芸能関係者とのことです。ただし、一説には2人とも金融商品取引法で義務付けられる投資顧問業の届け出を出していない無認可の投資業主催者であるとも言われています。

相場の上げ下げは投資につきものですが、利益を出せないばかりか、大損してしまう事態に陥りました。挙句の果てに、ビジネスパートナーであるA氏やB氏と連絡がつかなくなってしまい、芸人仲間などから集めたお金のほとんどを失ってしまったは木本氏は窮地にたたされることになりました。まさに絶体絶命です。

詳しい投資内容は明らかではありませんが、2022年5月より米国株式市場やそれに連動する値動きを見せる暗号通貨では大幅な相場下落が起こっています。その影響を大きく受けていると想像されますが、中でも大きな被害につながったといわれている投資対象が、暗号資産のSTEPNです。

STEPNとは?

以前の記事でも紹介したことがありますが(https://investscam.jp/uncategorized/stepn/)、STEPNとはWEB3.0のNFTゲームで、WEB3.0上でスニーカーを購入し、リアルの世界で移動すると、その移動分がWEB3.0上で暗号通貨となって稼ぐことができる、いわゆる「Move to Earn」のパイオニアといえるゲームです。木本氏はFXや不動産投資を行う一方で、STEPNでもスニーカーを多数購入し、暗号通貨の取得に入れ込んでいたとのことです。

STEPNバブルの崩壊について

木本氏も入れ込んだというSTEPNですが、ピーク時には1200円を付けていたのですが、現状ではバブルが崩壊し、2022年8月時点では、8円程度に大幅な下落を起こしています。0.6%に下落したその影響の大きさは想像を絶するものがあります。

STEPNは無関係?本質は「ポンジスキーム」

STEPNですが、今回の投資トラブルとは無関係というコメントも出ているようです。確かにSTEPNで数億円の損失を出すというのも考えづらく、今回の投資での損失はもっとも被害が多い「ポンジスキーム」であった可能性が高いのでは無いでしょうか?
木本氏は数年前からA氏、B氏と面識があり、彼らに投資運用を任せ配当金を受け取っていたようです。この実績から彼らを信用してしまい、多額の資金運用を任せた結果、運用資金を持ち逃げされた構図はまさに「ポンジスキーム」です。木本氏は多額の資金を親切心から多くの芸人仲間から集めてしまったため、より被害が大きくなってしまいました。

現状は?

木本氏は弁護士を立てて何度も2人に連絡を取ったといいますが、A氏、B氏ともに木本氏に利益どころか元金を返すこともなく、木本氏とも連絡がつかない状態だといいます。結局木本氏が仲介役となって集まった数億円は行先不明となってしまいました。この事実が白昼のもとにさらされて、巨額の投資トラブルとして大きく問題化。冒頭でお伝えしたように、木本氏は所属事務所の退所にまで追い込まれてしまいました。

一部回収に成功したが損失補填を余儀なくされる木本氏

木本氏が起こした投資トラブルは、多くの関係者を巻き込み、何億円ものお金を損してしまう結果におわりました。被害者には多くの芸人がかかわっていたとのことです。投資は自己責任という言葉もありますが、仲間内でのお金のトラブルから逃げることは難しかったようです。所属事務所だった松竹芸能には2022年7月23日に契約解除を申し渡され、現在は個人事務所でトラブルに対応しています。努力の甲斐があったのか、騒動が本格化し逃げられなくなった結果なのか、2022年8月1日現在、木本氏はA氏から2億円の回収に成功。債務者の芸人仲間に返金をはじめたとのことです。「残金も誠心誠意をもって返していきたい」と述べる木本氏ですが、まだまだ数億円にも上る巨額の損失を補填しなければならない状況に陥っています。完済が果たして可能なのか、詳細はわかりませんが、事態の収拾には長い道のりが待っていることは間違いないでしょう。

投資にはリスクとチャンスがつきもの。自分のとれる範囲にリスクを抑えることを忘れずに

投資にはチャンスとリスクがつきものです。仲間内で儲けることができているうちはいいのですが、思わぬ相場の変動で巨額の損失を出してしまうと、その責任を問われる事態になります。リスクがあるということをきちんと説明して、納得した上で話にのったように見えても、被害総額が大きくなりすぎると、木本氏が直面したような大きなトラブルに発展するおそれもあります。

木本氏は責任感から何とか仲間から集めた資金の返済に奔走しているようです。しかし、このような時に二次被害にあってしまうことも考えられます。損失を取り戻すために焦っているときは、上手い話がより魅力的に見えてしまうものです。このような時こそ第三者の意見をきちんと聞くなど、冷静な判断が重要です。

2022年7月末から暗号資産の相場は大きく上昇し、回復を見せていますが、いつまた大幅な下落をみせるか見通すことは困難です。儲け話があっても、お金が返ってこないかもしれないことを忘れてはいけません。リスキーな投資は被害が発生してもよい金額に抑えておくようにして、気持ちよく夢をみることが心の平和につながるかもしれませんね。

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