Home 詐欺と闘う 沼津の花火大会でスルガ銀行不正融資の被害者団体が署名活動を開始

沼津の花火大会でスルガ銀行不正融資の被害者団体が署名活動を開始

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開催中止命令を回避し、波乱含みの株主総会を終えたスルガ銀行だが、おひざ元の沼津市ではスルガ銀行不正融資被害者団体であるSI被害者同盟による抗議活動が続いている。

2022年7月30日におこなわれた沼津夏祭り狩野川花火大会では、SI被害者同盟の有志約90名がスルガ銀行不正融資事件の内容を解説した団扇を配る光景が目にされた。

写真:花火大会会場で団扇を配るSI被害者同盟の参加者

投資と詐欺編集部の取材に答えた団体幹部は

「株主総会では、スルガ銀行側の強硬な姿勢が鮮明になり、対話を深めることができませんでした。私たちはスルガ銀行の組織だった不正行為で被害をうけました。スルガ銀行には引き続き抗議と交渉の場を求めていきますが、金融機関が不正な行為を行えば、容易に解決できないという問題を正していきたいとも思っています。市場原理や金融機関の自浄機能だけではこの問題は解決しません。金融庁などの行政指導がなければこの問題は解決しないでしょう。そこで私たちは、紙とデジタル両方で署名活動をはじめました。まずは金融機関も不正な行為を行うことがあることを知っていただき、その防止に賛同する市民の声を集めたいと思います。」

と語った。署名の趣旨や参加は「change.org」から行うことができる。
「署名は無料で行えるので、ぜひ署名活動にご協力ください」とのこと。
未来の子供たちのためにも健全な環境を残したいという被害者たちの気持ちが伝わってきた。

花火大会会場には、コロナ対策で出店も距離をおいての出店となったが、多くの人出が繰り出していた。用意した団扇のうち数千枚が沼津市民の手に配られたという。被害が回復されないまま、経済的損失を受け続ける一般サラリーマン被害者たちが休みを削って抗議と署名活動に汗を流す姿はスルガ銀行側にどのように映るのか。署名が集まれば、政治家や政党への陳情に資料として提出され財政金融委員会などの場でも議題に上がる可能性が高まる。

真夏の最中、被害者団体の地道で熱い戦いは続く。

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