投資と詐欺編集部 - ページ 10
「投資と詐欺」編集部です。かつては一部の富裕層や専門家だけが行う特別な活動だった投資ですが、今では一般の消費者にも未来の自分の生活を守るためにチャレンジしなくてはいけない必須科目になりました。「投資は自己責任」とよく言われるのですが、人を騙す詐欺事件は後を絶ちません。消費者が身を守りながら将来の生活に備えるための情報発信を行なっていきます。
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「不正はあったが、不法ではない」とするスルガ銀行を問題視するSI被害弁護団会見
2024年のスルガ銀行定時株主総会の振り返りとして、SI被害弁護団は記者会見を開催しました。スルガ銀行の株主総会は、議長が加藤社長で淡々と取り行われましたが、去年と同様、SI被害者弁護団や被害者たちが株主提案を行ったものの、全て否決され、銀行提案は全て承認されました。全体の総括として、河合弁護士から順に弁護士のコメントを紹介します。
総会当日、スルガ銀行本店前スタンディングデモ
今年の株主総会は300名近くの被害者がここ沼津に集まっていました。話を聞いてみると、「不正融資によっての精神的ダメージや金銭的な問題でどうしても来れない被害者もいる」「スルガ銀行の最重要課題と株主総会では毎年言っているが何の変化もない。嵯峨前社長はその問題を放置し逃げるように退任した。」「毎年スルガ銀行の株主総会はブロックを仕切るように鉄柵が設けられている。私たちはスルガ銀行に攻撃をしようということではないのに、鉄柵は被害者である株主を拒絶する形としか思えない。一体誰の発案でしょうか?」などデモに参加する参加者たちは心に抱えるスルガ銀行への不信感やつらい気持ちを語ってくれた。
2024年スルガ銀行株主総会ダイジェスト
「不正につきましては、銀行の社内手続き等を含めて適切ではない行為があったということを広く指していると考えております。例えばですが、営業部門が審査部門を欺いて融資を実行させるために、お客様の自己資金の額について虚偽を申請するというようなことは銀行内部の不正でございますけれども、これにつきましてはお客様ご自身について自己資金の金額を正しく把握していらっしゃるという風に思われますので、そのことを持ちましてお客様詐欺というような不法行為を構成するものではないというふうに考えております。」(佐藤常務執行役員の回答)
被害者の真摯な質問にうすら笑いを浮かべるクレディセゾン役員。問われる人格
スルガ銀行とクレディセゾンは業務資本提携を結び双方の資本を15%から20%保有しあう「深い関係」になっています。そうした経緯もあり、去年からクレディセゾンの株主総会にスルガ銀行の被害者や被害者弁護団が参加し厳しい追及を行いました。2024年6月19日、都内のホテルで行われた株主総会後に、被害者弁護団が会見を行ったので、その様子を報告します。
【クレディセゾン株主総会タイムスケジュールとそこでの記録など】
2024年6月19日、クレディセゾンの株主総会が開催されました。その会場にはスルガ銀行不正融資被害者たちが数多く詰めかけ早朝から会場前でデモを行いました。被害者たちは「業務改善命令が解除されていないスルガ銀行と業務提携を組んでそれを背負う覚悟があるのか?」「スルガ銀行と業務提携を組んだからには責任をとるべき!それができないなら解消するべき!」という強いメッセージを発信していました。
「スルガ銀行不正融資訴訟:元役員への追及と法廷のリアルドラマ」
スルガ銀行は審査書類の偽装や不動産会社との不適切な癒着による審査書類の改ざんや一般の消費者を餌食にする非常識な融資を繰り返して大きな融資実績をあげてきました。しかし無理な融資実績の拡大にひずみが生じ、2018年に発覚したシェアハウスローンの破綻、アパート・マンションの投資用ローンでの不正な融資実態の露呈につながりました。スルガ銀行の株価は2018年の問題発覚前には2300円以上あった株価が、社会問題化して一気に急落。一時は350円台を割るという信用の失墜を引き起こしています。
スルガ銀行役員訴訟の闇 – 元行員証言と弁護士の追及が炙り出す「組織的欠陥」
スルガ銀行をめぐる不正融資問題で、同行の株主代表が役員の責任を問う訴訟が進行中です。この裁判で、2024年4月12日に元経営管理部長のA氏が証人として証言台に立ちました。原告側弁護士による鋭い追及に、A氏は「組織ぐるみ」ともいえる不正の構図に関して重い口を開き語りました。
スルガ銀行不正融資事件 専務取締役兼営業本部長 O氏への尋問
スルガ銀行の専務取締役兼営業本部長を務めたO氏への尋問が行われた。シェアハウスローン問題に関する同氏の関与や、営業現場の管理体制などについて、詳細な質疑応答が交わされた。O氏は営業本部長として、スルガ銀行不正融資の指揮を執ったと目されるA生氏の上司にあたる人物だ。
スルガ銀行役員訴訟:シェアハウス問題とリスク管理(T常務の証言)
スルガ銀行は、シェアハウスへの不正融資問題で大きな注目を集めています。この問題は、複数の役員と関係者が関与し、多くの投資家が被害を受けました。2024年4月12日に行われたスルガ銀行の専務を務めるT氏への尋問は、この問題の詳細を明らかにする重要な一環です。