銀行が営業成績欲しさに不正な融資に加担
スルガ銀行不正融資事件とは、マンションやアパートの投資にかかわる個人向け融資で、スルガ銀行が不正を行い多くの消費者に損害を与えた詐欺事件です。
スルガ銀行は提携している不動産業者に、審査基準をかいくぐる方法を示唆するだけではなく、資料を改ざんするなどの方法を伝え、実際に多くの不動産業者が手を染めました。テレビドラマなどで一躍有名になったシェアハウスを対象にしたローンでは、横浜にある支店が業者と結託して、実現性がないプランに積極的に加担し、融資を実施。業者の破綻とともにその実態が明るみになり、社会問題になりました。
スルガ銀行の不正な融資姿勢は、金融庁も問題視し、業務停止命令を出しました。その後も改善されることがなく、複数の被害者団体との訴訟や抗議行動を受け、シェアハウスに関しては異例の債務取り消し(担保である不動産を回収する代わりに債務をなかったことにする代物弁済)が実施されました。
スルガ銀行の不正融資に関しては、被害者団体SS同盟(スルガ銀行スマートデイズ被害者同盟)の抗議活動などが大きな成果を上げたといわれています。シェアハウスのっ問題に一応の決着がついたなかですが、シェアハウス以外のアパート・マンション一棟ものに関する被害はまだかいふくされておらず、SI同盟(スルガ銀行不正融資被害者同盟)などの被害者団体が活発に活動しており、事件の行方におおきな注目が集まっています。