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    1年で倍増も夢じゃない!カレンダー投資で配当や優待が期待できる株を定期的に売買して資産形成!

    元手300万円で毎月3万円の粗利を得る方法はいくつか考えられますが、その中でもお勧めなのが、株を定期的に売り買いするカレンダー投資法です。

    カレンダー投資法

    株の中には、配当や優待が設定されている銘柄があります。配当株や優待株と呼ばれている銘柄です。こうした株は、例えば100万円買っておくと1%以下であったり15%以上だったり、その銘柄の配当方針に従って、株主に配当金が支払われます。実際に15%以上の配当金を支払う企業として海運バブルともいうべき2022年の海運株は軒並み7%以上の配当金を支払いました。中でも日本郵船などは15%以上の配当を支払っています。

    配当株や優待株には権利が確定する月の数か月前に購入するべき

    こうした配当を用意している企業や優待を用意している企業は、配当がある月には株価が上がり、配当をもらえる権利が確定する日を境に株価が下がりはじめるという特徴があります。株は安く仕入れて高く売るべきですから、こうした配当金を目当てに株を投資する人は、
    数か月前に(たとえば3か月前に)配当銘柄を購入します。もし100万円分購入し、配当が3%であれば3万円が儲かるという計算になるわけです。

    配当は1年に支払われるタイミングが決まっています。よく見かけるのは年2回配当を支払う企業です。毎月配当をもらうには、こうした企業を組み合わせて株を購入する必要があります。極端な話、1200万円資金があれば、毎月100万円の配当をもらうために、100万円分の株を12か月分持っておけるのですが、これは効率が悪いともいえます。

    毎月3万円の配当をもらうには300万円の元手で3か月分の取引を仕込む

    毎月もらうためには、300万円を以下のように運用すればよいのです。
    例として11月、12月、1月、2月とどう過ごすか考えてみよう。
    11月に配当を受け取るためには、8月から9月に仕込むようにし、11月末には売却します。金額は100万円分購入し、その時の株価で売ります。うまくいけば5%以上値上がりしていることでしょう。その上3%分の配当が手に入ります。
    12月に配当を受け取るためには、9月から10月に仕込むようにし、12月末には売却する。金額は100万円。同様に株の値上がり分と配当金を受け取ります。
    1月に配当を受け取るには、11月から12月に仕込むようにし、1月末に売却する。金額は100万円。1月に購入する原資は、8月から9月に仕込み11月に売却した株を使うので、300万あれば、配当を毎月受け取ることができるようになります。

    もちろん税金も加味する必要がありますので、実際は3万円から税金を差し引く必要があります。ですが、配当は1%未満から15%以上の銘柄まで幅広いです。株主優待を含めるとさらに選ぶ幅は広がることでしょう。

    リスクも忘れずに考慮

    ただし配当が多いということは、企業の実績や経営に魅力がないということの裏返しであったり、一時的な好業績によるものであるかもしれません。つまりリスクが高い銘柄だといえるわけです。やみくもに購入するのではなく、状況を良く見据える必要があるといえます。また売買を繰り返すほど、株価が下落して損をするリスクも増えます。常に勝ち続けることができるかどうかはわかりません。

    利益を再投資する運用資金が1年で倍に増えるかも!

    こうして3か月サイクルで購入と売却を繰り返しながら配当を受け取る投資法をカレンダー投資と呼ぶ人もいます。カレンダー投資はデイトレードのように目まぐるしく株を売却するわけではないので、専業の投資家でなくても取り組みやすい投資スタイルです。また資金が1000万とか1億とか大量に無くても、身の丈にあった取り組みが可能です。

    今回は分かりやすく元手を100万円、利回りを3%程度と設定して、毎月3万円を受け取るというイメージで考えましたが、もっと元手を少なくして毎月1万円でも2万円でもよいと思いますし、毎回の取引で得た利益を再投資することで、複利の力を借りて資金を増やしていくこともできます。

    複利は1年に1回ではない!利益がでる取引の回数で計算する

    複利の力に関して、補足すると、よく年利で計算をすることが多いので、複利は一年に1回しか使えない力だと感じている人も多いかもしれません。でもこれは間違いです。複利は計算する取引の回数が大事です。つまり毎月1回計算できるような取引を行えば、1年に12回複利の力を使うことができるのです。

    今回のカレンダー投資のように、100万円の元手で優待株を購入し、5%の売買益と3%の配当を受け取ると8%の利益がでます。次にその108万円を再投資し、同じ8%の利益を得ると、108万円×108%=116.64万円という結果となり、0.64万円増えています。この積み重ねが年に1回ではなく、12回できれば、12年間、年利8%で運用したのと同じ利益を得ることができるわけです。計算してみると約251万ということで、12回の取引で元手の100万円が倍以上になりました。不思議ですね、すごいですね、複利の力。

    ルールを決めて運用すればプレイヤースキルに左右されにくいのがカレンダー投資

    同じような収益を得ようと思えば、月3万円程度の家賃を見込める不動産を数百万円で購入するなどの投資が考えられますが、不動産は老朽化するし、空室のリスクもあります。売却することがすぐにできない場合もあります。全く家賃が入らないだけではなく、税金や修繕費もかかる上に、現金にできないリスクもあると考えると、圧倒的に不動産よりも手軽なのは株式投資の魅力です。(その分、他人よりも安く仕入れたり高く売却するといったノウハウがあれば、不動産はもっともっと稼げるので、プレイヤースキルによって稼ぐ幅は不動産のほうに軍配があがるかもしれません。不動産分野には人外の猛者が存在します。その稼ぐ力は空恐ろしいほどです。20万円で月3万円以上の家賃が見込める物件を手に入れる上に、その20万円は登記の移転費用だけで、物件自体は無料で手に入れている人も実際に存在します。)

    ルールを決めて運用すればプレイヤースキルに左右されにくいのがカレンダー投資の魅力です。あなたの投資のスタイルに含めてみてはいかがでしょうか?

    投資と詐欺編集部
    投資と詐欺編集部
    「投資と詐欺」編集部です。かつては一部の富裕層や専門家だけが行う特別な活動だった投資ですが、今では一般の消費者にも未来の自分の生活を守るためにチャレンジしなくてはいけない必須科目になりました。「投資は自己責任」とよく言われるのですが、人を騙す詐欺事件は後を絶ちません。消費者が身を守りながら将来の生活に備えるための情報発信を行なっていきます。

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