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    SI被害者同盟

    スルガ銀行による「スラップ訴訟」 被害者団体が記者会見で批判

    スルガ銀行は、SI被害者同盟のメンバーらが行った本店前でのデモ活動や株主総会での発言等を「業務妨害・名誉毀損」として、SI同盟幹部や一般社団法人Reborns代表などに対して差し止めと損害賠償を求めて裁判を起こしました。その第二回目の法廷が2024年11月21日に行われ、同じ日にスルガ銀行の不正融資被害者団体「SI被害者同盟」の弁護団は東京都内で記者会見を開きました。

    スルガ銀行不正融資事件で被害者救済活動を続けてきた冨谷氏がれいわ新選組から衆院選に出馬を表明

    スルガ銀行の不正融資被害者が9月に沼津で行ったデモは、いままでのスルガ銀行の蛮行を非難し問題への意識を高める趣旨だけではなく、詐欺被害全般や消費税のように人をだまして制度を改変する政治への非難を含むすこし毛色が異なる主張が行われていた。そのデモでも演説を行っていた冨谷皐介(とみたにこうすけ)氏が静岡で、れいわ新撰組から衆院選に出馬することを表明した。(写真は2024年9月のスルガ銀行不正融資被害者による沼津デモの際の冨谷氏)

    2024年スルガ銀行株主総会ダイジェスト

    「不正につきましては、銀行の社内手続き等を含めて適切ではない行為があったということを広く指していると考えております。例えばですが、営業部門が審査部門を欺いて融資を実行させるために、お客様の自己資金の額について虚偽を申請するというようなことは銀行内部の不正でございますけれども、これにつきましてはお客様ご自身について自己資金の金額を正しく把握していらっしゃるという風に思われますので、そのことを持ちましてお客様詐欺というような不法行為を構成するものではないというふうに考えております。」(佐藤常務執行役員の回答)

    【クレディセゾン株主総会タイムスケジュールとそこでの記録など】

    2024年6月19日、クレディセゾンの株主総会が開催されました。その会場にはスルガ銀行不正融資被害者たちが数多く詰めかけ早朝から会場前でデモを行いました。被害者たちは「業務改善命令が解除されていないスルガ銀行と業務提携を組んでそれを背負う覚悟があるのか?」「スルガ銀行と業務提携を組んだからには責任をとるべき!それができないなら解消するべき!」という強いメッセージを発信していました。

    「スルガ銀行不正融資訴訟:元役員への追及と法廷のリアルドラマ」

    スルガ銀行は審査書類の偽装や不動産会社との不適切な癒着による審査書類の改ざんや一般の消費者を餌食にする非常識な融資を繰り返して大きな融資実績をあげてきました。しかし無理な融資実績の拡大にひずみが生じ、2018年に発覚したシェアハウスローンの破綻、アパート・マンションの投資用ローンでの不正な融資実態の露呈につながりました。スルガ銀行の株価は2018年の問題発覚前には2300円以上あった株価が、社会問題化して一気に急落。一時は350円台を割るという信用の失墜を引き起こしています。

    スルガ銀行の「シェアハウス以外の投資用不動産向け融資についての当社の対応状況(更新)」に反発する投資詐欺被害者たち

    スルガ銀行は2024年4月4日に「シェアハウス以外の投資用不動産向け融資についての当社対応状況」という文書を公開しました。この文書に反発して4月26日にSI被害者同盟が声明を発表しています。主張が食い違う両者の発表を解説していきます。

    スルガ銀行の「円滑な問題解決が進捗中」の実態と背景。

    スルガ銀行不正融資被害弁護団(SI被害弁護団)は、スルガ銀行との任意交渉について声明を発表しました。声明では、スルガ銀行が公表した投資家情報が事実に反し、交渉に対して真摯な態度を示していない誤った印象を与えるものであると指摘しています。

    スルガ銀行役員訴訟-COO補佐として営業の中枢にいた幹部の証言(S藤氏)

    2018年に始まったスルガ役員訴訟。2024年2月10日には静岡地裁でスルガ銀行の営業を統括する営業企画部に長く在籍したS藤氏が証言台に立ちました。不正融資をけん引した岡野喜之助氏の側近として2015年10月からCOO補佐を務めたS藤氏の発言に注目が集まりました。

    スルガ銀行役員訴訟ーベテラン行員からまたも不正融資の実態(K氏)

    2024年1月19日午後、静岡地方裁判所で行われたスルガ銀行の不正融資問題に関する証人尋問で、元行員のK氏が証言に立った。午前中に証言したW氏同様、長年スルガ銀行で営業マンとして活動したK氏は、経営陣の指示に反してスマートライフ関連の不正融資が行内で継続されていたという実態に関して、克明に語った。

    スルガ銀行役員訴訟-元行員が語る営業ノルマ達成のため書類改ざん常態化(W氏)

    スルガ銀行の不正融資問題に関する役員責任追及訴訟が今も続いている。2024年にも複数の承認が法廷に立つことになる。2024年1月19日には、2005年から首都圏と札幌の拠点でアパートローンの営業を担当していた元行員のW氏が証人として出廷。W氏は、厳しい営業ノルマを背景に、顧客の収入を水増しした書類の改ざんなどの不正な融資が常態化していた実態を証言した。
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