事件概要
スルガ銀行役員訴訟ーベテラン行員からまたも不正融資の実態(K氏)
2024年1月19日午後、静岡地方裁判所で行われたスルガ銀行の不正融資問題に関する証人尋問で、元行員のK氏が証言に立った。午前中に証言したW氏同様、長年スルガ銀行で営業マンとして活動したK氏は、経営陣の指示に反してスマートライフ関連の不正融資が行内で継続されていたという実態に関して、克明に語った。
スルガ銀行役員訴訟ー営業に形骸化させられた審査部門の長(M氏)
スルガ銀行とスルガ銀銀行旧役員陣との熾烈な法廷バトル。
2023年12月より続々と証言台に立つ当時の関係者たち。
当日、実際に参加した方々から得た証言や裁判資料をもとに記事にしてみました。
もし事実と相違がある場合はご指摘願いたい。
今回の記事は審査部門長のM氏である。
血みどろの反論、スルガ銀行の元営業トップがスルガ銀行と裁判所で争った内容とは
2018年11月、スルガ銀行は当時の営業部門の執行役員であった麻生治雄氏を、スルガ銀行不正融資の「戦犯」として解雇処分にしました。麻生氏はスルガ銀行を地銀としては異例の個人向け不動産ローン分野での業務を通じて10年以上巨額の売上と利益をスルガ銀行にもたらした中心人物です。営業の中枢にいた麻生氏ですが「いきなりの解雇」を不服として、スルガ銀行を相手取り、解雇不当の裁判を起こしています。前回スルガ銀行側が麻生被告に責任があると主張した内容を取り上げましたが、今回は、麻生被告がスルガ銀行に対して行った反論を取り上げていきます。
アークキャッシュ暗号資産詐欺事件(2021年)
正式な認可を取らずに不正に仮想通貨「アークキャッシュ」や「バイオメックス」の交換所を運営した仮想通貨詐欺事件。この仮想通貨アークキャッシュは実態がない嘘の仮想通貨でした。「アークキャッシュ」の発行時に「カナダを拠点としたダークウェブ(闇サイト)を健全化させる事業で流通させる」との事業計画書をインターネット上に掲載し2019年末にはアークキャッシュを流通させるなどと謳っていました。勧誘は出会い系サイトや類似するマッチングアプリで行われ、声を変える変声アプリを使って女性投資家と偽り多くの男性に勧誘を行っていました。
ハチの巣エキスのマルチ商法ー全国八葉物流事件
1999年に沖縄県北谷町に本社を置く健康食品会社全国八葉物流を中核とする「八葉グループ」はハチの巣のエキスなどで作ったとされる高額な健康食品によるマルチ商法(連鎖販売取引)を行いました。
同グループは2001年まで「代理店などになれば栄養補助食品の販売利益の配当が得られ、1年間で出資金が2倍になる」などと謳い、マルチ商法を装って約5万人から1500億円近い金を集めていました。
銀行もグルだった・・・スルガ銀行不正融資事件
スルガ銀行不正融資事件とは、マンションやアパートの投資にかかわる個人向け融資で、スルガ銀行が不正を行い多くの消費者に損害を与えた詐欺事件です。
給付金詐欺ーコロナ関連の不正受給
経済活動を活性化するために制度が設定される給付金。こうした給付金はできるだけ多くの利用者に活用しやすいように制度が設計されるため、不正に利用されるリスクにさらされています。最近ではGOTOトラベル制度を悪用した旅行代理店大手のHISのグループ会社の不正受給が大きな話題を呼びました。またそれ以外にも2020年には持続化給付金詐欺としてコロナ関連給付金を不正に受給したとして、279人が検挙されました。被害総額は2億円強に上っています。
未公開株投資詐欺ー羽賀研二事件
上場すると株価は上がります。そのため未公開株を安価に手に入れて、上場したタイミングで売却できれば大きな利益を期待できます。みんなそうした知識を持っていますが、実際に未公開株を購入できるチャンスはなかなかありません。そうした「未公開株をかえたらなぁ」という投資家の夢に付け込むのが未公開株詐欺です。
著作権譲渡詐欺ー小室哲哉事件
TMネットワークで着実にファンを増やし、1990年代には安室奈美恵、TRF、globeなど1990年代の音楽シーンをリードした巨匠小室哲哉氏。小室ファミリーと言えば日本中で知らない人はいないほどでした。香港のベンチャー株式市場GEMに打って出たものの株価が急落したことを契機に、資産を失った小室氏は、経済的に困窮し2008年に音楽の著作権の譲渡に関する詐欺事件を起こしています。