スルガ銀行不正融資
【株主総会レポート】クレディセゾン、過去最高益の陰で炎上 – スルガ銀行提携を巡り株主が猛反発
2025年6月25日、クレディセゾンの第75回定時株主総会が開催された。営業収益4,228億円(前期比16.9%増)、事業利益936億円(同30.1%増)という絶好調な業績発表とは対照的に、会場は終始緊迫した空気に包まれた。争点は一つ——スルガ銀行との資本業務提携の是非だった。
【緊急レポート】スルガ銀行株主総会で炸裂した怒号と批判 – アパマン不正融資問題6年半、解決の道筋見えず
2025年6月25日に開催されたスルガ銀行第214期定時株主総会は、同行が抱える「アパマン不正融資問題」をめぐって株主と経営陣が激しく対立する異例の展開となりました。2018年の業務改善命令から6年半が経過しても問題が解決されず、今年5月には金融庁から報告徴求命令を受けるに至った同行に対し、株主からは厳しい批判が相次ぎました。(写真:株主総会当日、豪雨の中、街頭デモを行うスルガ銀行不正融資被害者)
スルガ銀行不正融資問題:国会での追及と金融庁の対応
投資と詐欺でも長期間密着取材を行ってるスルガ銀行不正融資事件。最近にわかに国会の委員会答弁で取り上げられる機会が増え、事件の進展に影響があるであろう内容も出てきました。今回は最近の答弁の内容をいくつか取り上げ、状況をご紹介したいと思います。
スルガ銀行2025年株主提案の変化と背景分析
2025年5月13日「スルガ銀行株式会社は、2018 年以前に融資したシェアハウス以外の投資用不動産向け融資における不正行為等(以下、アパマン問題といいます。)に関し、全ての債務者の個別解決に至っておらず、解決に向けた取組みが長期化している理由及び期限等を示した上で今後、早期解決を図っていくための具体的な改善策について、本日、金融庁より銀行法第 24 条第 1 項に基づく報告徴求を受領しました。」と異例のプレスリリースを発表しました。
スルガ銀行のスラップ訴訟第2回公判 – 弁護士が語る「典型的なスラップ訴訟の実態」
2025年2月26日、スルガ銀行がスルガ銀行不正融資同盟(SI被害者同盟)の構成員および支援団体「リボーン」を対象に起こしたスラップ訴訟の第2回公判が行われた。公判後に行われた被告人側の代理人、河合弁護士の談話から、本件の背景や今後の見通しがより鮮明になった。
ホワイトカラー詐欺とは?
ホワイトカラー詐欺とは、専門知識や地位を悪用して行われる詐欺を指します。金融、法律、不動産、医療など、高度な知識や信頼性が求められる分野で行われるため、一般的な詐欺よりも発覚しにくく、被害が深刻化しやすい特徴があります。
スルガ銀行による「スラップ訴訟」 被害者団体が記者会見で批判
スルガ銀行は、SI被害者同盟のメンバーらが行った本店前でのデモ活動や株主総会での発言等を「業務妨害・名誉毀損」として、SI同盟幹部や一般社団法人Reborns代表などに対して差し止めと損害賠償を求めて裁判を起こしました。その第二回目の法廷が2024年11月21日に行われ、同じ日にスルガ銀行の不正融資被害者団体「SI被害者同盟」の弁護団は東京都内で記者会見を開きました。
スルガ銀行不正融資事件で被害者救済活動を続けてきた冨谷氏がれいわ新選組から衆院選に出馬を表明
スルガ銀行の不正融資被害者が9月に沼津で行ったデモは、いままでのスルガ銀行の蛮行を非難し問題への意識を高める趣旨だけではなく、詐欺被害全般や消費税のように人をだまして制度を改変する政治への非難を含むすこし毛色が異なる主張が行われていた。そのデモでも演説を行っていた冨谷皐介(とみたにこうすけ)氏が静岡で、れいわ新撰組から衆院選に出馬することを表明した。(写真は2024年9月のスルガ銀行不正融資被害者による沼津デモの際の冨谷氏)
「不正はあったが、不法ではない」とするスルガ銀行を問題視するSI被害弁護団会見
2024年のスルガ銀行定時株主総会の振り返りとして、SI被害弁護団は記者会見を開催しました。スルガ銀行の株主総会は、議長が加藤社長で淡々と取り行われましたが、去年と同様、SI被害者弁護団や被害者たちが株主提案を行ったものの、全て否決され、銀行提案は全て承認されました。全体の総括として、河合弁護士から順に弁護士のコメントを紹介します。
総会当日、スルガ銀行本店前スタンディングデモ
今年の株主総会は300名近くの被害者がここ沼津に集まっていました。話を聞いてみると、「不正融資によっての精神的ダメージや金銭的な問題でどうしても来れない被害者もいる」「スルガ銀行の最重要課題と株主総会では毎年言っているが何の変化もない。嵯峨前社長はその問題を放置し逃げるように退任した。」「毎年スルガ銀行の株主総会はブロックを仕切るように鉄柵が設けられている。私たちはスルガ銀行に攻撃をしようということではないのに、鉄柵は被害者である株主を拒絶する形としか思えない。一体誰の発案でしょうか?」などデモに参加する参加者たちは心に抱えるスルガ銀行への不信感やつらい気持ちを語ってくれた。



