Home 投資を学ぶ 個人投資家Aさんがはじめた担当つき日経225投資が今さらだけどすごい!

個人投資家Aさんがはじめた担当つき日経225投資が今さらだけどすごい!

個人投資家Hさんがはじめた担当つき日経225投資が今さらだけどすごい!

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私の知り合いの投資家Aさんは、一口8万円で日経225の「先物・レバ100倍」を開始しました。『3日で40万円儲かったんですよね』と戦果を教えてくれたAさんですが、日経225の先物取引って何なんでしょうか?誰でも儲かるんでしょうか?リスクはないんでしょうか?簡単に調べてみました。

日経225はいわゆる日経平均のこと

日経225と言われてもわからない人も、経済ニュースで「日経平均株価」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。日経225はまさに日経平均株価のことです。225という数字は約2000社の中から、取引高が多い銘柄を225銘柄選出していることから名づけられました。選出は日経新聞が行っており、毎年10月に銘柄が見直されているので、日経という冠がついています。

2,000社も上場している企業があると、中にはあまり売買されない企業もありますし、逆に毎日大量の株がやり取りされている銘柄もあります。日本市場がいまどうなっているかを端的にみることができる指標としてニュースでも毎日のように紹介されています。

先物取引とレバレッジ100倍について

先物取引とはある商品を、将来の決められた日に、取引の時点で決められた価格で売買することを約束する取引のことです。例えば相場が100円の商品が1か月後にいくらになっているかは(予想はできますが)誰にもわかりません。

3カ月後や6カ月後といった、将来の満期(限月)に、購入時点で決めた価格で取引します。満期までの間に売買をして差額の受け渡しによる決済を行うことができますが、満期まで反対売買しない場合も、原資産が「指数」なので商品と代金の受け渡しによる決済はできません。そのため、取引所によって発表される決済指数を用いて、差額の受け渡しによる決済が行われます。

この日経平均株価指数を対象にした先物取引は、大阪取引所に上場されています。この取引を行うときに、予算の10倍や100倍といった予算以上の取引を行うことができる方法があります。レバレッジ(テコの原理)を効かせた取引ということで、レバレッジ取引とよばれているのですが、レバ100倍とは、予算の100倍の取引を行うという意味です。高いレバレッジを効かせた取引という意味でハイレバとよばれたりします。

このレバレッジ取引を行うためには、あらかじめ現金を証券会社の口座に入金し、それを担保にする必要があります。この口座に入れる現金を証拠金と呼びます。 たとえば、10万円の資金を証拠金とした場合には、レバレッジ25倍の場合、最大250万円分の投資が可能となります。通常の個人向け商品の場合、25倍が最大になっている場合が多いです。

プロの投資家向け商品でハイレバ投資100倍!

日経225を証拠金を使って先物取引として行う場合、予想した価格が上がると得をします。予想した価格から下がると損をします。損をすると、追加で証拠金を入れないと売却を強制されることになります。これを追加で証拠金を入れる(追証をいれる)といいます。

追加で証拠金を入れることができない場合、売却しなければならなくなります。そこで、安全率としては30%を運用しよう、など証券会社から提案されることになります。ネット証券などで自分で購入する場合は、こうした基準を自分で考えることになります。(あっという間にロスカットで売却という可能性もあるわけです)。

例えば、レバレッジ100倍の日経225先物取引の場合、100万円をいれると、32万円(4口)を運用し、68万円が証拠金としてプールされる、などの基準を証券会社から提案されます。証券会社は営業担当者が商品を提案したり、購入や売却のアドバイスを行ってくれます。運用担当者がサポートにつき、電話1本で購入や売却ができるようになります。その一方で、購入時、売却時に数千円の手数料を証券会社に支払う必要があります。

Aさんの荒稼ぎ

冒頭ご紹介したAさんの戦績ですが、2022年の8月10日の14時に購入し、数日間、値上がりが続き、営業マンの勧めで、8月12日の夕方に追加で100万円入れたそうです。当初の100万円で32万円分(一口4万円を8口)購入したわけですが、レバレッジ100倍ですので、「900円あがり、40万円もうかった!」となったそうです。

逆にいうと900円下がると40万円損をすることになるので、相場の上げ下げで大きなお金が動く投機的な側面もあるのですが、サイコロを振るギャンブルと比べると、論理的に(あるいは直観的に)自分の経済の先行きに関する見通しをもとに判断できるため、勝負が時の運ではない点、イカサマされるリスクがない点はメリットといえるでしょう。また高いレバレッジを効かせた取引ができるため、普通に株や投資信託を持っているよりも短期的な取引で利益を狙うことができます。

投資は勉強が必要。勉強代を損で払うか手数料で払うか

投資に関する情報はさまざまな雑誌や書籍、ウェブサイトなどで提供されています。「何を参考に情報を集め」「どのように判断していけばよいか」悩むことも多いと思います。

本を読んでも、なかなかわからない場合は、セミナーをうけたり証券会社の営業さんに話を聞いて情報を集めるのが楽ちんかもしれません。ですが証券会社の無料セミナーを受ける場合は、営業的な意図があることをきちんと理解してから受けるべきでしょう。

この金額は勉強代と割り切って、おすすめのものを購入してもよいと判断しているAさんのようなどっしりとした投資スタンスを持てる場合は、問題ありません。ですが大きな金額を動かす際は、金額を動かすだけでも手数料がかかります。座学だけではなく、実際にやってみるという場合でも、まずは1万円からはじめるなど小額からトライするほうが損をした場合でも痛みがすくないため、おすすめです。得をした場合は、この手順や考え方で、もっと大きな金額で購入すれば問題ないとわかるので、安心して取り組むことができるでしょう。

営業色の強いセミナーに関して不安がある場合、ファイナンシャルプランナーなどが主催する有料セミナーや、投資顧問業などをつとめる第三者のセミナーを受けると、押し売りをさけて、購入できると思います。いずれにしても投資は自己責任とは良く言ったもので、株式投資において、チャートを見ながら売買を行う分には「詐欺」を気にせずに、安心して取引ができると思いますが、一方でアドバイザーなどのいう通りに購入して損をしてしまうことも考えられます。くれぐれも自由に使えるお金の範囲で楽しむくらいの気持ちで取り組むのが良いと思います。

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