Home 投資を学ぶ 不動産投資 好況でも不況でも死角なし?過去10年無敗のドバイ不動産

好況でも不況でも死角なし?過去10年無敗のドバイ不動産

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「ドバイはすごい」「税金がかからない」「世界中から富裕層が押し寄せている」などイメージ先行でドバイが取り沙汰されていますが、世界のビジネスセンターとして最先端の情報が集まるドバイでの投資で人気を博しているのがドバイでの不動産投資です。2023年に開催された資産運用EXPOではさまざまな投資サービスに混じってドバイ投資を紹介するEXCEED REAL STEATEのブースが出展していました。

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ドバイはアラブ首長国連邦の中でも随一の観光と金融で栄える都市。オイルマネーの印象が強い中東国家の中でも、ドバイでの石油の売上は1%程度とごくわずかで、経済の大半は観光と金融で回っています。

その魅力は外国人にとって開かれた大都市であり、富裕層を優遇する税率の低さでしょう。イスラム教を深く信奉するイスラム文化圏ではアルコールを禁じられ、女性は顔や肌の露出を抑える服装を身にまといます。もちろん、うかつに現地女性の写真を取ると処罰されるなど、独自の規範が支配するわけですが、世界的に開かれた近代都市でもあるドバイの人口の7割は外国人でアルコールや外国人に対する視線は寛容といいます。(でも写真は取るときは要注意らしいです)

そんなドバイでの投資で、現地に行かなくても参加できる投資が不動産投資。ドバイは現在も人口が増加を続けており、その多くが超高層マンションです。世界中の富裕層が移住を求めてドバイに入国するわけですが、その多くは入国当初は賃貸マンションに入居し、しばらく生活しながら意中の物件を見つけて、購入するまで居住するのだといいます。

「ドバイではマンションが完成前に販売開始されます。プレ・ビルドというのですが、完成の数年前から購入し、完成までの間、貯金をする感覚で、支払いを先に行う形です。多くの方がきちんと完成するのか不安を持たれるのですが、不動産会社が経営破綻するなどして物件が立たない、ということがないように、建築計画を提出し認められる際には保証金を金融機関にプールしておくという法律があります。またマンションの計画自体にも保険がかけられているので、建築されないことへのリスクはヘッジされています」(EXCEED REAL STEATE 嶋田社輝雄 社長)

「私達は不動産仲介業者なので、複数の優良物件から買い手の予算に合わせた物件をおすすめしています。社長の私が日本人なので日本人の顧客も多いのですが、社員はグローバルな人材ばかりなので、世界のお客様に対して物件を販売しています。」(嶋田氏)

実際に投資と詐欺編集部が気になった質問を嶋田氏に答えていただいた。

投資と詐欺編集部:端的に聞きますが、ドバイへの不動産投資は儲かりますか?

嶋田氏:少なくとも過去10年に渡って不動産価格は上昇を続けてきました。ドバイは世界経済からの安全地帯として機能していると思います。経済が成長している間は、成功した富裕層が税金の高い自国から移住してきます。また世界経済がコロナやロシアのウクライナ侵攻によって落ち込んだ際も、経済が落ち込んだ自国から避難してくる入国者が多く、落ち込みはわずかでした。世界経済がどちらに転んでもドバイは政治的にも経済的にも中立的なビジネスセンターとして存在感が増して来たんです。将来のことは誰も予測できませんが、さらなるビジネスチャンスを求めて多くの富裕層が移住しています。こうした勢いがある点は世界の中でもドバイが非常に優れている点です。

投資と詐欺編集部:確かにドバイは魅力的ですが、他の海外投資に比べてどうですか?

嶋田氏:ドバイ以外にもシンガポール、タイ、インドネシア、ベトナムなどアジア圏は成長を続けています。しかし中国やロシアとの政治的な緊張関係がリスクとして大きいアジア圏と比べるとドバイは政治的に安定しています。不動産の価格でも、成長が続いているとはいえ、タイやインドネシアの物件は価格が低い水準です。ドバイの物件はプレビルドの初期に購入すると、完成間近のタイミングよりも30%ほど安く購入できます。完成に近づくほど価格が上がります。完成すると購入時点よりも物件価格が上がっているのです。つまりその時点で売却しても利益が確定できます。物件が次々建つのですが、人口流入も多いため不動産価格は上昇を続けています。

投資と詐欺編集部:文化の違いで問題は起こりませんか?

嶋田氏:当然やっては行けないことをやってしまうと大変な問題になります。この点は事前に勉強をしていく必要がありますが、たとえば、町中で写真を取っている際に、現地女性が写真に写ってしまった場合、大変な問題になる可能性があります。しかしそういった文化的なタブーを侵さない限り、ドバイは非常に安全です。外国人が多いため、英語が通じますし、日本と同じような感覚で、過ごせるほどセキュリティ水準や民度が高いです。というのも、現地の方々の多くは低賃金なのですが、マナーが高い水準で施されています。たとえば私はある女性とディナーをレストランで過ごしたのですが、その女性がカルティエの300万円以上する腕時計をレストランにおいてきてしまったことがありました。流石にもう見つからないんじゃないか。現地の従業員からすると年収を超える、人生を変えることができる価格です。ですが翌日レストランの支配人から電話があり、腕時計を預かっていると報告がありました。私達外国人が、警察に電話すると、レストランは事実関係の調査が完了するまで、営業停止になります。また刑罰の水準も非常に厳しく、罪を犯した際のペナルティが大変シビアです。だからレストランの従業員やホテルの従業員といった外国人が接することが多い人々のモラルは高く、日本と同じ感覚で過ごせるといえるでしょう。

投資と詐欺編集部:ドバイで困ることはありますか?

嶋田氏:夏は暑いので、日本に帰国しています。気温が40度近くになるので、外を歩いている人もいません。多くの外国人がこの期間、母国に帰っていると思います(笑)

また、物価は高いと思います。ランチで数千円、ディナーで数万円します。物価という面では、日本は非常にコストパフォーマンスがよいと思います。

不動産を買う際に現地の銀行から融資を受けることができるのですが、日本の金利に比べると高い水準です。これはドバイが高いのではなく、日本の金利が低すぎるために起こっていることなのですが、日本の感覚では高いと感じるでしょう。またドバイで不動産を購入する際には、現地法人を立てたり、現地語での手続きがあるので、私達のような仲介業者を介さないで直接購入しようとすると、情報の取捨選択や内容理解で大変な労力を必要とすると思います。

投資と詐欺編集部:実際にドバイで暮らして見ていかがですか?

嶋田氏:想像以上に安全で民度が高く、安心できます。ショッピングモールもたくさんありますね。またほぼ一年中晴れています。あめがほとんど振らないんです。だから天気が毎日最高です。だから気持ちも前向きになりました。これは住んでみて初めて実感できました。

また日本人のコミュニティもありますが、日本人が日本語だけで話すのはもったいないと思います。ドバイは世界中から人が集まるため、英語が母国語でない人同士が英語で話をしています。私の拙い英語でも、ちゃんと理解しようとしてくれるんです。世界中の人たちと交流できる機会があるのは私には良い刺激になっています。

投資と詐欺編集部:言える範囲で結構なのですが、日本から投資する際に、どのように収益を持ち帰ることができますか?

嶋田氏:具体的なアドバイスは購入相談の際にさせていただけると思います。今は世間話として、よくある方法をお伝えすると、例えばロレックスを買って日本に持って帰る方もいるでしょう。中古屋さんで売却する方もいることでしょう。他にもいくつか方法があるかもしれませんね。

投資と詐欺編集部:日本の企業がどのようにドバイの不動産を購入できますか?

嶋田氏:私達は現地の金融機関をご紹介して融資のお手伝いをすることができます。しかし例えば現地法人に業務委託でなにか仕事を発注するなど、現地の法人が不動産の代金を支払うことができる現金を得ている場合は、節税と資産形成を同時に図ることがができるかもしれませんね。細かいサポートもお手伝いさせていただき、契約書も内容を日本語で説明し、日本の感覚とは違う点も丁寧にご案内できると思います。

An Artificial Jumeirah Palm Island On Sea, Dubai, United Arab Emirates

投資と詐欺編集部:リスクはないのでしょうか?

嶋田氏:リスクのない投資はありません。ですが少なくとも過去10年の間で、ドバイ経済が大きな不況に見舞われたり、不動産価格で致命的な下落が起こるなどはありませんでした。好況で不動産価格が上昇し、不況でも海外からの富裕層の入国が止まらなかったのがドバイです。世界でも最も安全で中立的な都市の一つだと思います。

政治的にはイスラム圏ですが、アメリカとロシアの対立にも、中国との対立にも巻き込まれていません。私は当初シンガポールへの移住を考えていたのですが、税金面やビジネス面、今後の成長への期待などさまざまな要素を検討して、ドバイに移住しました。あくまで私の個人的な考えですが、ドバイは経済的に成長しており、政治的に安定しており、不動産は人気です。全体的にリスクは低い水準と判断しています。

ただドバイにも様々な人がいます。日本でもそうですが、良い人もいれば悪い人もいます。悪い人は嘘や実際とは違う夢のような話をしてくれることでしょう。プレビルドで購入した物件をすぐに転売したらすぐに利益が確定できる、などちょっと実態とは異なる説明をして販売している人もいると聞いています。きちんと情報を説明して嘘がないかを確認する必要があります。自分なりに信用できる人を見つけることが大事になってきます。

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2023年8月、中国で恒大集団が破産申請を行った中、ドバイ不動産を紹介するのは勇気がいる。恒大集団もマンションが建設される前に販売し、その売上を他の事業に投資して売上拡大を測った。プレビルド物件の販売という意味では似ている部分もある。

もちろん保証金を積む必要があるなど、中国との違いもあるし、パワーゲームの真空地帯にあるという面で違いも大きい。将来のことはまだ分からないが、局地的なリスクがたかまれば高まるほど、安全地帯を求めて動くのが世界経済だ。リーマンショックのときのように、ドバイに乗捨てられた高級車が山積みになるのか、それとも政治的にも経済的にも自立した自由区として繁栄を加速させるのか。

過去10年を振り返ると政治的な中立性と税負担の少なさを活かして、金融や新ビジネスが始まる場所として発展を続けるドバイは大きなビジネスチャンスが生まれる街であった。今後もそうした役割が期待されていることは間違いがない。

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