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NFT詐欺とは
NFT詐欺とは、ブロックチェーン上でデジタル作品の所有権を証明する技術「NFT(非代替性トークン)」を悪用した詐欺的行為の総称です。2021〜2022年のNFTブーム期に急増し、ラグプル・偽NFT販売・フィッシング・ウォッシュトレーディングの4類型が代表的な手口として知られています。日本でもSNSを通じた被害が相次いでいます。
主な手口の種類

ラグプル(出口詐欺):人気NFTプロジェクトを立ち上げて資金を集めた後、開発者が突然プロジェクトを放棄してSNSやウェブサイトを削除し、資金を持ち逃げする手口です。2021年の「Evolved Apes」事件では798ETH(当時約2.7億円相当)が詐取されました。

偽NFT・偽マーケットプレイス型:有名アーティストの作品を無断コピーして販売したり、本物そっくりの偽取引所サイトに誘導してログイン情報や秘密鍵を盗む手口です。偽サイトからNFTを購入しても受け取れないまま代金だけ失うケースが多発しています。
ウォッシュトレーディング:同一の人物や関係者同士が自作自演でNFTを高値売買し、人気があるように見せかけて第三者に高値購入させる価格操作の手口です。

フィッシング・シードフレーズ詐取型:「ウォレット認証が必要」「エアドロップを受け取れる」などと偽り、シードフレーズや秘密鍵を入力させてウォレット内の全資産を盗む手口です。Discordのダイレクトメッセージやメールでのアプローチが多くみられます。
実際の被害事例

- SNSで紹介されたゲーム系NFTプロジェクトに投資したところ、リリース直後に開発チームが消滅。出金不能となり100万円以上を失った事例
- Discordで「限定NFTプレセール」に招待され、ウォレット接続を求める偽サイトにアクセス。シードフレーズを入力した結果、保有する暗号資産がすべて盗まれた事例
- 有名アーティストを装ったアカウントから購入したNFTが偽造品と判明し、返金を求めたが連絡が取れなくなった事例
見分けるポイント・予防策

- シードフレーズ・秘密鍵は絶対に入力・共有しない。正規のサービスは絶対に求めません。
- プロジェクトチームの身元(SNSアカウントの歴史・本名・実績)を必ず確認する。匿名チームのプロジェクトはリスクが高い。
- ホワイトペーパーやロードマップが具体的かどうかを確認する。「必ず値上がりする」などの高リターン保証は詐欺のサイン。
- ウォレットはハードウェアウォレット(コールドウォレット)を使い、見知らぬサイトへの接続を避ける。
- 購入前にOpenSeaなどの公式マーケットプレイスでURLを直接確認し、検索結果の広告リンクは踏まない。
被害にあったら
- 警察(#9110):詐欺被害届を提出し、ウォレットアドレスや取引履歴を保全してください。
- 金融庁(0570-016811):無登録業者による暗号資産関連詐欺の相談窓口です。
- 弁護士・法テラス(0570-078374):損害賠償請求や被害回復の相談ができます。
NFT詐欺と同様に暗号資産・投資を悪用した手口として、架空取引所詐欺や金融庁未登録業者による詐欺も急増しています。投資詐欺全体の手口と被害状況は「投資詐欺の手口と見分け方 完全ガイド」でまとめて確認できます。