2024年1月13日、STV NEWS NNNに掲載された記事によると、北海道北広島市に住む60代の男性が投資詐欺の被害に遭い、約670万円をだまし取られました。
事件の詳細は以下の通りです。被害者は2023年8月中旬にSNSで投資に関する広告を見つけ、実在する金融界の著名人が主催する塾のアシスタントを名乗る女性から連絡を受けました。その後、外国為替の両替担当者を名乗る人物からAIによる自動取引システムを利用した投資を提案され、被害者はSNSグループ内で「儲かった」という話を信じて、投資口座に480万円を振り込み、運用費や税金などの名目でさらに約190万円を支払いました。しかし、投資口座からお金を引き出せないことに気付き、詐欺であると警察に相談しました。
この事件は、SNSを通じた投資詐欺の典型的な例であり、SNSで知り合った相手からの投資話には注意が必要です。この投資詐欺事件の問題点としては、以下の点が挙げられます：
- 信頼性の欠如: 被害者はSNSで知り合った見ず知らずの人物からの投資提案を受け入れました。SNS上での人物や組織の信頼性を確認することが難しいため、詐欺師が偽の身元や背景を利用することがあります。
- 高額な前払い: 被害者は投資口座への大金の振込みと、運用費や税金と称する追加の支払いを行いました。詐欺師はしばしば、さまざまな名目で被害者から金銭を騙し取ります。
- 実在の著名人の名を利用: この事件では、実在する金融界の著名人の関係者を装うことで、信頼性を装いました。こうした手法は被害者を欺くのに効果的です。
SNSでの情報は玉石混合です。本当に内容のあるまっとうなサービスと詐欺目的のサービスを見分けることは非常に難しいのが現状です。騙されないために用心したい点を参考までに上げておきますので、心がけてみてください。
- 情報の精査: 投資の提案を受けた際は、提案者の身元や組織の信頼性を徹底的に調査することが重要です。公式な登録や認可を持っているかどうか確認しましょう。
- 専門家の意見を求める: 投資に関する提案を受けた場合は、独立した金融アドバイザーや弁護士に相談することが賢明です。
- 前払いや追加費用に注意: 投資を始める前に高額な費用を要求される場合は、その提案が詐欺である可能性が高いです。透明性のある手数料体系を持つ投資を選ぶことが重要です。
- 警察や消費者センターに相談: 怪しいと感じたら、すぐに警察や消費者センターに相談しましょう。早期の相談が被害を防ぐ鍵です。
- 教育と意識向上: 定期的に投資と詐欺に関する教育を受け、最新の詐欺手法についての知識を更新し続けることが重要です。
騙す方が悪いのですが、だまされても誰も保証してくれないのが現実です。リスクがある投資には資金を投下しすぎない自分ルールをきちんと定めておくように心がけてください。
