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「買え買え詐欺」の概要
「買え買え詐欺」は、詐欺師が突然連絡してきて、「あなたの名前で社債(などの投資商品)を購入した」と主張する手口です。この詐欺では、キャンセル料や手数料などの名目で被害者からお金を騙し取ることが目的です。この詐欺は社債詐欺、未公開株詐欺、投資組合詐欺など、多様な投資商品を用いた手法で行われます。(画像は買え買え詐欺の勧誘を受けて悩むビジネスマン。投資と詐欺編集部の利用するChatGPTが作成)
いずれも新聞やニュースで取り上げられる時事ネタとからめて自分たちの正当性を信じ込ませようとしてきます。社債の購入のハードルが下がる法改正があれば社債を扱い、ビットコインが値上がりすればビットコインを扱うわけです。
買え変え詐欺の手口や勧誘のセリフ
画像はhttps://www.fsa.go.jp/common/about/pamphlet/umaihanashi.pdfより。
買え買え詐欺で詐欺師が使う驚きの手口!
この詐欺は高齢者を狙って絨毯爆撃のように電話で投資を募る営業電話をかけてきます。家に電話があるご家庭も減ってきました。また「昼間に電話に出ることができる=共稼ぎしなくても生活できる」という仮説で狙ってきているのです。
詐欺師は、「あなたの名前で社債を購入した件でお電話しました」や「未公開株をあなたの名義で購入したのでそのご報告です」といったセリフをいきなり伝えてきます。当然、電話に出た被害者はそんな覚えはありません。こうして混乱させている間に、電話にでた人の名前や家族構成を聞き出します。いきなり見ず知らずの営業マンから自分の名義で金融商品を購入した件で、とされると誰もが電話を切れなくなります。それが狙いです。
解約するにはお金が必要とまくし立てる。。
被害者が抗議のために話をしていると当然話がかみ合いません。被害者がイライラしたり覚えてきます。「私はそんなものを買っていない!」と被害者を感情的にさせて、冷静な判断をさせないように誘導していくのが狙いです。
その後「キャンセルするためには手数料が必要」と言って金銭を要求してくるわけです。「無視するとインサイダー取引として捕まってしまいますよ」など電話を切れない状態にして、「問題解決のためにお金を払う必要がある」と誘導してきます。
未公開株詐欺では、株価上昇の虚偽の情報を提供し、投資組合詐欺では、高いリターンを約束することが多いです。これらのセリフは、被害者が感じる緊急性を高め、迅速に金銭を支払わせるために設計されています。
買え買え詐欺の違法性
法的な枠組みと詐欺の違法性
買え買え詐欺は、虚偽の情報を使って人々を欺くことにより、被害者からお金をだまし取ろうとする詐欺行為ですから、犯罪行為として毅然と対処する必要があります。キャンセル料や手数料といった名目での金銭要求も、実際には存在しないサービスや商品に対するものであるため、法律に反します。また、被害者に対する心理的圧力や脅迫は、脅迫罪に該当する可能性があります。
買え買え詐欺の予防策
買え買え詐欺を防ぐためには、不審な電話やメールに対して警戒心を持つことが重要です。不明瞭な投資商品に関する電話があった場合、すぐに電話を切り、家族や友人にも相談し、警察や金融庁、消費者センターに連絡を入れましょう。警察に電話することに抵抗感がある場合、市役所でもよいでしょう。適切な相談窓口を教えてくれたり、話を聞いてくれるはずです。
もしあなたの家族や友人がこうした電話を受けて、あなたに相談してきたら、すぐに警察に相談するようにアドバイスしてください。電話帳などを見て電話してきている場合、近所にも似たような電話が入っている可能性があります。また次の電話がかかってきたタイミングで警察も対応しやすくなります。
買え買え詐欺の被害を未然に防ぐ方法は?
画像はhttps://www.fsa.go.jp/news/21/syouken/20100319-1/kanyuuchuui.pdfより
警察も人手不足ですので、すぐに動いてくれない場合もあります。その場合は次に電話があっ駆ってきた際に会話の内容を録音できるように準備しておくと証拠が残りますので、効果的です。何時何分にどこから電話があったかをメモしておくとよいでしょう。相手は家に押し掛けるぞなどの脅し文句を言ってくる場合があります。相手はあなたに対して何の知識もない場合によっては住所もわかっていない可能性もあるのですが、そうして脅しをかけてきます。できればそうした脅しの文句を携帯などで録音しておいてください。またもし訪ねてきた場合、すぐに警察に通報してください。
買え買え詐欺にお金を払うとどうなるの?
詐欺集団は安全にお金を受け取る必要があるので、直接集金しようとしてきます。「3時までに入金しないと遅延損害金が発生する!」など言葉巧みに住所を聞き出し、受け取りに行こうとしたり、「あとで受け取りにいくので、今すぐATMでお金を引き出してください」などとそそのかします。
こうして訪れる「受け子」は闇バイトで募集された、ただの手足で、詐欺の実態に関して何も知らない場合もあります。「上司にいわれてきました。お荷物お預かりします」と関係者であることを明らかにする場合や「荷物の受け取りサービスです。○○さんのご依頼で集荷に伺いました」など無関係な業者を装って訪問してくる場合もあるでしょう。
お金を払うとあなたの名前はカモリストに組み込まれます。「この被害者は脅せば大丈夫」「この被害者は泣き落としが有効」など性格をつかまれたり資産状況や家族構成付きで販売される可能性もあります。つまり一度詐欺電話に引っかかると、「詐欺から助けます」という詐欺電話がかかってくるのです。そしてそこでも騙されてしまう可能性があります。
不振な電話にはお金を払わずに、専門家に相談!
「買え買え詐欺」は、詐欺師が突然連絡してきて、「あなたの名前で社債(などの投資商品)を購入した」と主張する手口です。この詐欺では、キャンセル料や手数料などの名目で被害者からお金を騙し取ることが目的です。
この買え買え詐欺はオレオレ詐欺と同列の犯罪行為です。お金を払う前に警察に相談することを徹底してください。もし警察が動いてくれない場合、金融庁や消費者センターに相談してください。詐欺行為と闘っている人たちに助けを求めることで、被害を防ぐことができるかもしれません。